胃ろうは延命治療?果たして胃ろうの造設判断に正解はあるのか
「(あなたの)お父さんはこのままでは口から栄養を取ることができません」
「…胃瘻(胃ろう)を付けますか?付けませんか?」
そう医師に尋ねられた時に、あなたはすぐに回答できますか?
胃瘻(胃ろう)についての存在をあまり知らなかった私は、当初、胃瘻(胃ろう)について
って聞いたことありますか?
恥ずかしながら私は知らず、先日参加した医療系の勉強会で存在を初めて知ったので、どなたかの参考になればと思い、書きます。
胃瘻(胃ろう)とは、胃に直接開けた穴のことです。以下は引用。
造られたおなかの口を「胃瘻(胃ろう)」と言い、取り付けられた器具を「胃ろうカテーテル」と言います。(カテーテル=管、チューブ)口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。
引用)http://www.peg.or.jp/eiyou/peg/about.html
この存在について、最初に聞いたとき、正直「へー、便利だな」くらいの感覚でした。
というのも、老衰すればそりゃあ口からモノは食べられなくなるだろうし、でも生きるってなると栄養を入れなきゃあかんし、ってなれば胃に直接投入できた方がいいよね、って思ったから。
でもこれ、なんか死刑制度は賛成か反対か、尊厳死制度を導入すべきか否か、くらいの大きな話だった。
「モノを食べれないのに生きるって、生きてるっていうの?」
「胃ろうを付けることで、楽ではない状態で何年も生きることって、正しいの?」
という問いに対して、私はその場で答えを持ち合わせておらず、「うーーーん」となってしまいました。
極論、本人とご家族の意思次第ですっていう話ではあるんだけど、もうほぼ「生きるとは何か」くらいな話のように思えました。
胃瘻を作るという行為に対するメリデメを簡単に上げると以下になるかなと。
メリット
- 誤嚥による肺炎を防げる
- 安定した栄養が得られ延命の可能性が高まる
- 外見上目立たない
デメリット
- 費用がかかる
- 合併症のリスク
- 一度作ると基本はそのまま(チューブを外すことはできる)
関連URLとして、ググってもすぐ出てくるけど、以下を貼っておきます。
胃瘻をめぐる議論:https://www.ishamachi.com/?p=4742
※ご自身が胃瘻について考える際は、複数の記事を見ることをオススメします。
私は胃瘻云々に関わらず、病院で管に繋がれるくらいなら死にたい派だけど、例えばいざお父さんがってなったら、単純には「生き(ながらえ)て欲しい」と思うなーと思ったり。
容態が急変した状態での決断は難しい。
胃瘻を付けても付けなくても人を殺したという解釈をできるから。
やはり、事前の準備って大切だなと改めて感じるとともに、
改めて、「生きる」ってなんでしょうねと。
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