どの本がおすすめ?「安楽死」に関するおすすめ書籍5選

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安楽死についてもう少し深く知りたい、学びたいと思った時にオススメの書籍を以下に記載しておきます。

それぞれの紹介欄で概要と読みやすさ(私の主観です)を記載しておりますので、目的に合わせて手に取ってみてください。

オススメ書籍5選

  1. 『安楽死を遂げるまで』宮下 洋一、小学館、2017年
  2. 『安楽死で死なせてください』橋田 壽賀子、文藝春秋、2017年
  3. 『安楽死のできる国』三井 美奈、新潮社、2003年
  4. 『安楽死と尊厳死 医療の中の生と死』保阪 正康、講談社現代新書、1993年
  5. 『死は誰のものか 高齢者の安楽死とターミナルケア』斎藤 義彦、ミネルヴァ書房、2004年

『安楽死を遂げるまで』宮下 洋一

  • 出版社:小学館
  • 初版:2017年
  • 料金:¥1,600(税抜)
  • ページ数:348ページ *ハードカバー
  • 読みやすさ度:★★★★☆

「安楽死」で検索すると到達するサイトの多くが引用している書籍です。スイス、オランダ、ベルギー、米国(オレゴン州)、スペインの安楽死をする人たちの具体的なエピソードが綴られています。海外の事例についてより深く知りたい方にオススメです。

『安楽死で死なせてください』橋田 壽賀子

  • 出版社:文藝春秋
  • 初版:2017年(第2版も同年)
  • ページ数:208ページ
  • 読みやすさ度:★★★★★

橋田 壽賀子さんのご経験からみる安楽死について綴られています。戦争を経験した人だからこそ実感する死というのもの”軽さ”、死ぬよりも辛かった”生きること”の体験や、1個人が生きることの意義について考えさせられる本です。日本に住む1人の具体的なエピソードに寄り添って安楽死について考えることができます。

『安楽死のできる国』三井 美奈

  • 出版社:新潮社
  • 初版:2003年
  • ページ数:189ページ
  • 読みやすさ度:★★★★☆

オランダを中心として日本含む諸国がどのように安楽死を認めてきたのか、認めてきていないのかについて歴史的背景も踏まえて紹介されています。高齢者の安楽死だけではなく、子どもや幼児についての安楽死や自殺との差分などについても記載があり、「死の選択権」は誰のものなのか歴史の変遷とともに考えられます。

『安楽死と尊厳死 医療の中の生と死』保阪 正康

  • 出版社:講談社現代新書
  • 初版:1993年(最終は2007年発行)
  • ページ数:199ページ
  • 読みやすさ度:★★☆☆☆

安楽死について定義・歴史・死生観・国内外の事例・医療技術等、安楽死に関わる知識が広く記載されています。他の書籍と比較して項目ごとに深さがあるわけではないですが、国内の安楽死(と尊厳死)について幅広く概要を抑えたいという場合に適切な書籍です。

『死は誰のものか 高齢者の安楽死とターミナルケア』斎藤 義彦

  • 出版社:ミネルヴァ書房
  • 初版:2002年(最終は2004年発行)
  • ページ数:240ページ
  • 読みやすさ度:★★★☆☆

安楽死について語る上で欠かせない「死は誰のものなのか」という問いについて綴られています。身内に対象者がいないとイメージが付きにくい部分ではあるが、人の最期についてどう考えるべきなのか、どうあるべきなのかについて医療現場の話も踏まえて記載されています。

以上がオススメ書籍5選になります。

もし1冊読んで引き続き興味を持たれるようであれば、数冊読むことをオススメします。安楽死自体の定義から定まっていないことがよくわかると思います。

安楽死に関して「こんな情報について知りたい!」などご要望・ご意見等ございましたら、お気軽に「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。